聴覚障害者を支援する事業 : パソコン要約筆記

人の声が音としてはきこえるのに、言葉としてきき取るのが難しいという聴覚障害者の場合、補聴器を使用しても、大人数が集まる場所で交わされる言葉を理解することは困難です。
周囲の騒音や発言者との距離など、状況によってその困難さはさらに増します。
聴覚障害者のうち手話を理解できる人の割合は10%台とされています。手話通訳があったとしても、手話がわからなければその内容を理解することはできません。
一方で、手話を言語として獲得した聴覚障がい者もいて、日本語を使った要約筆記では意味をつかみにくい場合もあります(外国語で文字通訳をされるイメージでしょうか)。
情報保障は、複数の方法を用いて行われるのが望ましいかもしれません。
障害者手帳をもつ聴覚障害者だけではなく、加齢などによる難聴でさえ、日常生活で困る場面が目立つようになってきます。
例えば、「通常の会話でのきき返しやきき間違いが増える」「テレビの音を大きくしないときこえない」「大勢の人が集まった場所、広い会場のような場所での聞き取りができない」などなど。
聴覚障害は見た目ではわからないこともあり、理解されにくく、当事者が自ら隠そうとする傾向もあります。実際には困っているのに我慢しているという人もいます。

要約筆記は、聴覚障害者ばかりではなく、弱視の盲ろう者、発達障害者、知的障害者、自閉症、失語症、認知症などの方々に助けになるかもしれません。
例えば、発達障害の子どもであれば、音だけで話を聞くよりも、文字による情報を同時に見たほうが理解しやすい場合があります。
盲ろう者(弱視の方)であれば、表示を工夫することで文字情報を活用することが可能です。
パソコン要約筆記では、2~4名で連携入力した文章を会場のスクリーンに映し出します。スクリーンだけではなく、タブレットやスマートフォンによる表示も可能ですので、様々な場面での活用が期待できます。
障害があっても、それを補う道具や人の支援があれば、障がい者が日常生活をよりよく送ることや、仕事など社会参加をすることが可能になることがあります。
要約筆記もそのひとつです。ひとりでも多くの方にこの活動のことを知っていただきたいと思っています。この活動にご協力くださる方をお待ちしております。
パソコン要約筆記 派遣
※ 企業・一般個人向けです。※準備・設定費として別途2,000円いただきます(学生応援価格の場合はいただきません)。
※スクリーン表示 1時間あたり 単価:7,080円を基に計算します。
表示時間以上の場合も、同様の計算方法に基づいて計算します。
※15分以上を「1時間」とみなします。
時 間 | 内 容 | 単 価 (税 抜) | 学生応援価格(税抜) |
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1時間 | スクリーン表示+準備・設定費 | 7,080円+2,000円 | 5,700円 |
2時間 | スクリーン表示+準備・設定費 | 14,160円+2,000円 | 11,400円 |
3時間 | スクリーン表示+準備・設定費 | 21,240円+2,000円 | 17,100円 |